四十九日の法要の時にご住職に後飾り壇の祀り方が違うとご指摘がありました。
葬式の時、遺影を一番上に飾ってあるので、勘違いして後飾り祭壇に遺影を一番上に置いている方が多く見受けられるそうです。
浄土宗での後飾り壇のまつり方の順番は、仏様があれば、一番上は仏様、二番目は位牌、三番目に骨箱、四番目に遺影が本当の順番とのことです。
遺影は戦後豊かになってから一般の方が出すようになったもので後付けだそうです。斎場の方もその理由がわかってないようですね・・・と言われてました。
ご住職が葬儀に行かれた時、まれに仏さまが一番下で遺影が一番上になっている斎場もあるそうで、それには、全く本末転倒ですよ!!とご立腹の様子でした。
当家では、まだ仏様も仏壇もありませんので、後飾り壇に上から位牌→骨箱→写真の順に置きなおしました。
また、初盆の時にも、後飾り壇を使うので、まだまだこのままでも大丈夫と教えていただきましたので、少し余裕ができてから仏壇の購入を検討する予定ですのでその時に忘れない為にもご住職からいただいた浄土宗案内板を参考に備忘録します。
以下出典:浄土宗案内板
浄土宗の仏壇のまつり方
仏壇のサイズによっては観音菩薩・勢至菩薩が祀れない場合もありますが、両大師は必ず祀ります。
本尊(ほんぞん)
阿弥陀仏を中央最上に安置します。(後光「光背」は船形で、立像がのぞましい。)浄土から人々を迎えにお出ましになったお姿です。
私たちが拝む対象として、無量寿仏・無量光仏とも呼びます。
西方浄土の主です。「救いの親さま」、「いのちの親さま」として拝み、その名を称え、阿弥陀仏への信心をはぐくむのが浄土宗壇信徒のつとめです。
両大師(りょうだいし)
上段両脇に安置されます。教えの親さまで、向かって右側に善導大師、左側に法然上人です。
善導大師は中国唐の時代、念仏教化の生き仏として尊崇されたお方です。後に法然上人が浄土宗を開宗されるのは、この方の教えによります。下半身金色(かはんしんこんじき)で、口中化仏の尊像です。
法然上人は、法然頭に墨染の衣、大師衣を掛けた頭光踏連(ずこうとうれん)のお姿です。
両大師が本尊さまへ向かって互いに合掌されるお姿は、家庭のあり方を示唆しています。
お経本
お経本は大切なお宝ですので、必ず一家に一冊は備えてください。拝む本ですから、畳の上にじかに置いたりしてはいけません。
打ち敷(うちしき)
浄土宗の打敷(前面に掛ける荘厳具)は四角のものを使用します。
位牌
両大師より一段下に各家先亡の位牌を祀ります。左右どちらでも可。先祖(肉親)を拝み、教えの親さま(両大師)ょ拝み、救いの阿弥陀仏を拝みます。
両脇士(侍)
家庭の仏壇では省略されることが多い。向かって右が蓮台を持った姿の観音菩薩さまです。左が勢至菩薩さまで頭に水瓶(すいびょう)を載し合掌の姿です。
慈悲と知恵の両菩薩です。本尊阿弥陀仏のすぐ脇に安置いたします。
具足(ぐそく)
- 五具足(香炉一つ、灯明一対、花一対)
- 三具足(香炉一つ真中、灯明一つ向かって右、花一つ向かって左)
香
香は仏の清浄の徳を表します。香は信心の使いとも申します。
線香も焼香も一心不乱。真心の一心ということで一本(回)でよい。二本(回)、三本(回)にもそれぞれ意義があります。一本に心を込めましょう。香りの良いものを選んでください。ていねいに捧げると頂く姿になります。
花
花はみ仏の慈悲の徳を表します。毒のある花や悪臭のする花、刺のある花は供えません。仏紫(樒)には毒がありますが、青蓮華の代用または土葬の時、棺に入れた名残りでしょう。
造花よりも生きた花を一本でもよいからお供えしたいものです。枯らさないように気をつけて。新亡の場合赤いけばけばしい花は遠慮します。
灯明(とうみょう)
灯明はみ仏の智慧の徳を表します。古くから人は火にあこがれとおそれを持って接してきました。生きるために火は大切なものです。
闇夜を照らす光明は人の世に道を示す教えであります。
お仏飯(ぶっぱん)
お仏飯は、炊きたてを必ずお仏壇へ、その後で家族の物が頂きます。うどんやソーメンやパンも結構です。
お供物
菓子や果物など適宜に供えます。よそさまからの頂きものは、必ずみ仏さまに報告しましょう。卒業証明や通知表、表彰状なども感謝の意を込めて、一旦仏壇にあげるのも尊いことだと思います。肉や魚、タバコなどは遠慮しましょう。
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